空白

不意に空白の時間が訪れる。
記憶喪失ではなく、ほんのすこしだけ、それも、ここ数十年とない感覚。
仕事をしていた時、学生だった時は、こんな時間が割とあったが、子供が生まれ育てて15年、こんな空白な時間は久しぶりだった。

何もない駅とその周辺。区役所の地下にある図書館で数時間を過ごし、宗教、建築、数学、など、気になる本を手にとった。一番気になっていた最新の本は、予約待ちだった。

子供といる時間は、一生の内、3年〜10年程度と言われるが、四人もいると、年の開き+3年だから、小さい子と過ごす日々は十数年になる。

自分のペースで進まない、集中して何かに取り組んだり考えたりできない、自分を最後に子供優先で事が運ぶ、など、孤独とは全く無縁ながら、社会からは隔離され孤独な状態もある。

その中にあっておかしくならない方がおかしい位で、思えば女性は、生まれて結婚、出産、子育の間に、心身生活共に激変する。生まれて、結婚して、家事を主に担い、子供が生まれると、体に変化がおき、負担が増加し、更に、出産後も拍車をかけて体力気力ともに尽くす日々。自分を取り戻せるのは、子供が小学校に上がったあたりか、最悪、中学に上がったあたりまでか。

すると、すっかり社会での運転技術を忘れ、自立困難に陥る。そうはなりたくないが、保育園に入れず、9時から14時までの幼稚園に預けた位では大した職もなく、やはり、旦那様中心の暮らしに成らざるを得ない。

最近は、個人での発信力が、プロをも凌ぐ広告宣伝、創作力を媒体できるスマホのお陰で、何れか国に頼らずとも、スマホでベーシックインカムを実現できる世の中になりそうだ。一部の人、知っている人だけが恩恵に預かれる世の中でなく、自分の収入で誰もが自由に自分の時間を好きにやりくりできる自立型に繋がればいいと考える。

空白は、希望や夢をもたらす。
今願う夢や理想が、近い未来叶うかどうかは、自分次第。

今年は不可効力で、思いの他苦難な年だった。そんなに自分はひどい状況がこれまでにはなかったが、亡くなる人が近い所に多く、収入激減、成績不振、体調不良、等、とにかく来年はこの底から上がっていけたらいいと、願う。

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