瞑色

Twitterで、夕闇迫る時間帯の空の色を、瞑色という、と言うのを見かけた。

今日こそは、と、朝は思いながらずっと自分を奮い立たせてきたが、やはり夕刻近くになり、挫ける。あぁ、今日ももう終わった、と。諦めか、投げやりになる心境だ。

夕暮れは強い陰の力に引きずり込まれる。かくれんぼ、をしていて、見つけてもらえないまま日が暮れて行くあの切なさに加え、何か得体の知れない恐ろしい物体に、足を掴まれ、違う世界に連れていかれたらどうしよう、と不安になる。

方や、家々から漂う夕飯の魚を焼いた匂いが辺り一面立ち込めて、自分が帰る所があり、ここが日本であることを痛切に感じ、郷愁に浸り、還る場所は此処だと、強く心に刻む。

最近、この時間になると、7歳と3歳のご機嫌が悪くなる。16時から18時台なのだが、なんとなく眠く、ムカムカしたり、イライラしたりする時間のようで、一緒にいるこちらも、なんだか嫌な、ネガテイブな気持ちに引きづられる。

つい、もうこんな日なんか、早く終わってしまえ、と、否定的攻撃的に考えてしまう。一人で静かに迎えるのであれば、一日の振り返り等、瞑想の時間になるのだが、子供は朝から寝るまでずっとハイテンションで、付き合うこちらが体力気力ともに空になる。

いい夕暮れだが、騒がしく、うるさいうるさい、と連呼しながら、慌ただしく一日が終わる。いつか、この夕と夜の狭間に落ちて、心のゆくまで静かに暮らしたい。

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