Scan Snap sv600 と ix500

あれから30年。年月は悪戯に経ち、継続と努力はないまま、ありのままで生きてきた。おかげさまで、これが地で、本来の姿はこれだ。だが、嫌いだ。自身が嫌いだ。理由ははっきりしている。自分を信用できないのである。自信は正しいと信じた行いの積み重ねの上にあるもの。だから、自分を信じられない。

思えばゲームのように、日々リセットしてきた。良く言えば、嫌なことはすぐ忘れ、真新しい気持ちに切り替えて生きられている。だが、価値観の基準が曖昧であやふやなのだ。

私には過去の蓄積が何もない。だから自信もない。だが、誇示する過去も何もない。しかしながら、継続と努力が全く無の割には周囲には恵まれ、高校も短大も唯一合格した所へ進み、就職もバブルの頂点、結婚も26歳、音楽の勉強を大学でさせてもらい、その後子供が生まれる。その間特に病気や事故、怪我なく、苦労なくここまで流れついてきた。

しかしながら、年月を経て家族が増えると、必然的に思い出が増える。結婚前の物は何一つ残っていないが、結婚して子供が生まれると、膨大な思い出の品に埋もれていく。生まれてからの記録、幼稚園や学校の教材、玩具に衣類…。いくら家を広くしてもイタチごっこである。

非常事態や大災害になったら、全て焼かれ流されなくなってしまうし、もし仮に私が今死んだら、この物はどう処分するのか、死んだら一緒にお墓に入れられる?そう考えると、なかなか増えるだけ増やしても無限に増えるだけで、管理ができない。

そう考え続けて、ようやくScan Snap に辿りついた。写真やプリント、教材、作品、書籍を、可能な限り電子化する。書籍は約2000〜3000冊、書類、プリント、教材はダンボール約30箱。

我が家には本棚が大型が5台、小型が6台、大型クローゼットが2つ、洋ダンス和ダンスが1組、チェストが2つが収納になる。

まず手始めに、
①年賀状
②学校プリント
を電子化していく。

この乱雑に蓄積された思い出がコンパクトにデータ化されたら、思い残すことはない。
健康で今がまだ一番若く体力のあるうちに、雑多で煩雑で力のいる作業をチビチビとこなしていきたい。

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